ちょうど、あと2ヶ月で就任して1年になる。10ヶ月にどういう仕事をしたかというと何もしなかったんじゃないかというのが実感なんですね。衛星テレビ広告協議会を衛星放送協会の組織に組み込んだのが最大の仕事をしたんじゃないかなと。
キャブジャパンと親しまれてきたが、15年という長い時間が経って、大変な関係者の努力で初期の目的を達して、協会の組織の一部とするとなった。15年間汗を流した関係者に深い感謝の念にかられている。
協議会の会長には不肖私が兼務。会長代行に広告部会の柄澤さんが就任され、実質指揮を執るのが柄澤さんになろうかと思います。事務局長としては毎日放送でテレビ営業の経験が豊かな河野京一さん。
事務局長補佐には博報堂でテレビ営業をやってきた伊藤雅行さん。現在正会員が、37社、42チャンネル、賛助会員が9社ですが、何がどう変化するかというと、広告協議会は、協会のすべての会員に門戸が開いていなかったと。入会にひとつのバーがあって、100万世帯ないと入会させないだったが、
協会の組織の一部としてそういう制約をまず取り外したのが一番大きい。
私は就任の時の会見でも申し上げましたが、衛星放送協会の会員の経営基盤の強化は何をすればいいかとなると、収入の増であり、収入源の確保と申し上げました。我々、番組サプライヤー事業の収入は、ケーブルテレビへの配信収入、DTHのスカパーさんから入ってくる配信収入の2つに、 広告収入の3つから構成されているわけです。今年にかけての会員の広告収入はグロスで150億円と計算されています。テレビ広告総費用2兆円の中です。ラジオ広告はインターネットに追い越されたとはいえ、1800億円と。トータルの広告からみれば、0.75%、ラジオと比較して、8.3%。 これが果たしてCS放送の150億がこんなものか、それとも期待以上の健闘なのか、それともまだまだ足らないのか、分析を、関係者に特に柄澤広告部会長には分析調査してもらいたい。
マーケットの概況は、改めて言うまでもないが、ケーブルテレビが532万世帯、DTHが110を含めて、326万。ケーブルが1年間で45万件のびました。DTHは、残念ながら、11万。
合計で56万の増でした。新しいサービス、ヤフーBBや、KDDIやオンラインTVが出てきている。歓迎すべき新しいメディアですが、本当の意味でのマーケットに育っていない。これからに期待をかけたいと思います。ケーブルテレビはデジタル化で局のキャパが増えて順調に伸びて45万となってきている。ケーブル連盟の唐沢理事長とよく話しているのは、最後の市町村大型合併と言われる合併によって、ケーブルテレビネットワークのパイが広がるのではないかと期待しています。
DTHは11万より伸びず、期待に遠い数字を出したスカパーさんですが、先日中期ビジョンを発表し、2007年末には500万世帯、2010年末には、800万世帯と、大変心強い発表があり、JSATさんとジョイントで立ち上げるスカパー・マーケティングという会社の活躍には大きな期待をしているところです。
私は、三位一体論を唱えてきた。ケーブルテレビ連盟、スカパー、衛星会社、協会の会員が一体となって連携を密にし、ただスカパーさんにもっと加入者を増やせとワンサイドで言っているのではなく、番組サプライヤーとしてもいい企画を立案し、スカパー、ケーブルと一緒になってマーケットの拡大をしていかねばならないのではないか。スカパーさんに行ってなぜ加入者が伸びないかと言うと、「売れるものをもってこい」と言葉が返ってくる。 これをお互い言っていても何の実りもない。手を組んで三位一体となって、企画を立て、アイディアを出し、クリエイティブをつぎ込んで認知度を高めて魅力度を高めて視聴者を増やしていこうと思う。
4800万世帯の18%、約860万世帯が我々の現在のマーケットです。望みは大きい方がいいが、夢のような数字を目指してもいたしかたないので、当面、18%をせめて30%まで上げられないかと。今、事業規模としては、2000億円くらいがCS事業のトータルの金額。 18%を30%に上げることで、2000億円を3000億円に上げることができるのではないかと。三位一体の中でCSをのばしてゆきたい。
植村会長
違法チューナーはケーブル連盟が被害者で、我々、協会の会員は間接被害者にあたる。協会と連盟は、微妙というか面白い関係にあり、
連盟の中に、事業者部会があり、私が部会長をやっている。私は両方の平和と利益を生まねばならない難しい立場にいる。
違法チューナーは、連盟のことで、協会のことではないとは決して思っていないので綿密に連携をとって対応している。秋葉原などに行って、チェックをする時も我々も人を出してやっている。
アメリカでは推定で1兆円の被害じゃないかと言われている。日本には全くデータがないので、連盟と実態を掴もうとやっているところ。もうひとつの質問は、私は協会の会長の他に、
私の職業がコマーシャルフィルムの制作プロダクションなので、この問題が何年も前から出るたびに、実際小さな胸を痛めていたのだが、どうなんでしょう。
テレビジョンという媒体を使って、各電器メーカーは自分の製品を売っている。メディアを否定するようなコンセプトの機器を出してきた時に、最後にどうなるのかということは、協会の問題ではなく、
NHKを含めたすべての放送インダストリーの皆さんが考えなければならないことなので、ここで簡単に答えは言えない。
植村会長
現在の衛星テレビ広告協議会は登録的な名前として残すつもり。愛称として、キャブジェイというのが世の中を歩くことになるのではないかと思っている。
柄澤広告部会長
その通りで、呼称は、キャブジェイを使わせてもらうことになる。
竹岡副会長
いろんな考え方がある。ケーブル局でポーリングデータを出していて、デジタル化すれば生データが出て、専門の会社にお願いして、視聴率データ的なものを出そうという方向もある。 JPCでもメディアウオッチというのを出して、トライアルをやっている。そういうデータが徐々に出てくるのではないか。広告の基礎データになって、ケーブル、CS、ターゲットメディアとしてより認識いただけるのではないか。 ビデオリサーチの接触率調査などいいデータは出ているが、日記式などと問題もあり、そういうところも我々が一緒にやっていきたいなと。
植村会長
大変な課題だと思っている。画面が大型になってくるほど、HDの迫力が増し、一方その反動で、あらが見える。受信機の大型化に伴う大変な問題だと思う。 スカパー110でスターのHD放送を開始した。金がかかることなので経済的なバランスを考えないといけないが、HDの素材がそろうかとなると、難しい。HDの素材をそろえやすいのが映画じゃないかと思う。 そのほか、190チャンネルのうち、メジャーなものが100ある。即HDに切り替えるとなると事業規模からも困難なものがあり、素材的にもクリアしなければならないバーが高い。 ただ、増えてゆくと思う。サプライヤーはさることながら、スカパーさんが一番熱心に考えているのではないか。
植村会長
構想としては持っているが、ここのチャンネルの経営に大きく大きく関係するので、個々の問題として解決してゆかねばならない。協会としてどうサポートできるかは別の問題です。
小林総務委員長
5団体は、衛星放送協会。日本ケーブルテレビ連盟、スカパー、WOWOW、スターチャンネルさん。放送セキュリティーセンターがあるので、その中に組織をつくる。トラブルに対応する人を派遣して運営する。
その費用は一社あたり、初年度600万円。次年度400万円と踏んでいる。我々は総会の中で、協会の会員社、個別に参加するか承認が必要だが、全体の方向としては、協会としては全社参加してもらおうと指導を進めながらやる。
それでいくと、協会は会費を値上げしたが、一般会計から600万円を供出するのは難しいので、特別徴収してやろうと。今年だけでなく次年度もやろうと。金の割り方としては、単チャンネルと複数チャンネルと分けようと。チャンネルが多いところもあるが、
複数チャンネルと単チャンネルとわけて、単チャンネルは年間5万円を負担してもらう、複数チャンネルは6万円を負担してもらおうとなった。
植村会長
まだ進行中で、何人になるか決定していないが、関係社から出向という形になるかと思う。
小林委員長
今、詰めている段階で、センターを作るとなると認可の作業は4月1日以降となるので、おそらく4,5名だと思う。人数は正確ではないが、それくらいと想定している。
(会長より発言を促されて・・・)長瀬副会長
特にないが、スカパーさんとの協調によって、7年と10年の500万、800万という数字。ケーブルも合わせて30%の世帯普及率ということで、コンテンツの面、その他全力投球で支援してゆきたい。
植村会長
最後にですね、逆に記者の皆さんに質問したいんですけどね。JCTVが藍ちゃんの実況したのをご存じですか? こちら側に皆さんへの連携が全く不十分だったと大いに反省いたします。
小林委員長
ワールドカップは日本テレビさんがディレイでまとめて放送された。私もそれを見ていた。2日目が終わった時に、スカパーで生中継すると日テレの中で告知が出た。 私はそれを見て、放送を見たが、その数日後に、協会の会長、副会長が、スカパーの重村(社長)さん、篠木(副社長)さんらと協会のトップミーティングをした。重村さんが皆さんごらんになりましたかと話題になった。 CSでいいコンテンツを取り上げている時に、どうやって知らしめるかが課題になるのではないか。光り物、旬なコンテンツを調達した時にどうするか。CSはまだ新聞のラテ欄でなかなか取り上げられない。 その後、オーストラリアの模様は、スポーツ新聞では書いてもらった。皆さんに知らせていなかったかというとそうではなかった。リリースも出ていた。 現実にはいつも、★印の視聴率だが、関西系の松下系のケーブルからもらった数字では、6%を越える高い数字だった。3日間に中継することで、DTHが3日間で契約2000件弱増えた。 いいコンテンツを揃えてそれが伝わったら、飛躍的に加入者増えるんじゃないかと。重村さんから面白い提案があって、一緒になってコンテンツを広めてゆくことをやるべきだと。 たとえば、CM枠で売れきっていない空き枠を協会に拠出して、一緒に宣伝したらどうかと。他チャンネルの宣伝なんてとんでもないだったけれど、たとえばそんなことをしてみたらどうかと。 皆さんには、私たちのリリースするものも是非取り上げてもらいたい。また、キャブジェイを統合したのは、協会としても非常に大きなこと。協会の中でまだ不毛の広告をどう取り組んでいくか。 協会の中に統合されたのは非常に意味のあることだと思う。
植村会長
藍ちゃんのことは、こちら側に問題があるのであってね、聴き方によると、書いてくれないほうが悪いんじゃないかと、そんなことはありませんね。 こちらのほうが皆さんに対するアプローチが熱がないし、きちっとしなかったということで、小林さんだけでなく、我々も大いに反省してがんばろうということで、よろしくお願いいたします。