スカパー！はこれまで障がい者スポーツ中継に力を注いできました。今回、日本初開催となった「ブラインドサッカー世界選手権」は視覚障がい者選手による5人制サッカーの頂点を決める大会です。2016リオに向け、日本代表チームの試金石となるこの大会の模様を、日本戦中心に生中継で制作しました。

作品紹介

2014年11月16日～24日にかけて東京・代々木で開催された「ブラインドサッカー世界選手権2014」
2016リオ・パラリンピック出場を目指す日本代表チームにとって試金石ともなるこの重要な国際大会の模様を、日本戦4試合と決勝戦の計5試合、生中継。
ボールの音やチームメイトの声を頼りに、イマジネーションを駆使して躍動する選手たちのプレーは、見えていないことが俄かに信じがたいほどスピーディでテクニカル。まさしく“ファンタジスタ”　と呼ぶに相応しいハイレベルな攻防が繰り広げられました。
放送ではこのスポーツの魅力と凄みを伝える為、フィールド内の「音」にこだわりました。また、実況席には解説として前・日本代表監督・風祭喜一らを迎え、実況アナウンサー陣はこの放送を視覚障がいの方々にも楽しんで頂けるよう、出来る限り丁寧な言葉で表現することを心掛けました。

【講評】　野球評論家　小宮山 悟
世間にあまり認知されていない『ブラインドサッカー』という競技の、世界大会が、アジアで初めての開催が、日本で行われ、開催国である、日本代表の開幕戦を、臨場感溢れる生中継、さらには、歴史的勝利の瞬間を中継することが出来、非常に良い中継だったと思います。
通常のサッカーとは競技そのものが違うということで、難しい中継だったと思います。音の出るボールを使い、ボールを保持した相手に向かって行く時に、声を出さなければいけないといったルールや、敵陣のゴール裏にいる『コーラー』の存在、ピッチ中盤で、『監督』が声を出し指示を与えたり、サイドフェンスがあるピッチであったり、ブラインドサッカー特有の様々な事で、不慣れな中継ではあったと思いますが、強豪・パラグアイ相手に挙げた、歴史的勝利は、何ものにも代え難い、感動的なものとなったと思います。
中継をさらに良くする為に、改善の余地は残されていると、審査員一同、さらなる飛躍を期待しております。
是非とも、『ブラインドサッカー』が、世間に認知され、2020年東京オリンピック・パラリンピックで、多くの人々に応援してもらえるようになる事を祈っております。おめでとうございます。