お気に入りの番組、きっとみんなも見たいだろう、見せてあげよう、ということは日常でもあることです。しかし、動画投稿サイトやSNSなどに番組映像を、放送局を始めとする番組の権利者に無断でアップロードした段階で、権利者のもつ著作権や著作隣接権といった権利を侵害することになります。ここではアップロードとダウンロードについて触れます。

1．アップロード
インターネット上に無断でテレビ番組をアップロードすることは、テレビ局をはじめとする番組の権利者の利益を大きく損なう行為です。そのため、非常に重い刑罰（10年以下の懲役または1000万円以下の罰金。場合により、その両方。法人には、3億円以下の罰金。）が科せられることもあります。また、民事上の責任には、その賠償額に上限の決まりはありません。

2．ダウンロード
個人が個人視聴の目的でテレビ番組を録画することは、適法です。しかし、無許可で違法にアップロードされたテレビ番組を、それと知りながらダウンロード（録音・録画）することは、例えその目的が個人視聴であったとしても違法です（著作権法30条1項3号）。