新作を期待する時代劇ファンの声に応えて、松竹株式会社と共同でオリジナル本格時代劇を制作。絶大な人気を誇る「鬼平犯科帳」の番外編として、盗賊を主人公に「鬼平」の世界に新たな光を当てたシリーズ第三弾。「食べ物」と「人の心」の結びつきを描いた池波正太郎の名作短篇を、松平健主演でドラマ化。

作品紹介

ギャラクシー賞テレビ部門月間賞受賞（第50回ギャラクシー賞奨励賞受賞）！
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭市民賞受賞！
1月3日初回放送でチャンネル史上歴代最高視聴率（関東）を記録！
時代劇ファンから圧倒的支持を得た前２作の反響に応え制作した「鬼平外伝」第三弾。主演に時代劇スター・松平健、共演に柄本明を迎え、蕎麦屋の亭主と盗賊の不思議な交流を描いた珠玉のドラマ。名匠・井上昭監督のもと、京都の「鬼平」制作スタッフにより、地上波のテレビドラマではほとんどみられなくなったフィルム撮影で制作。二人の男の心の交流を情感あふれる美しい映像で描いた本作は、シリーズ最高の完成度となった。
物語：江戸にある小さな蕎麦屋。この店では主（柄本明）のこだわりで、正月四日には、信州の”さなだ蕎麦”しか出さない。
普通の人には辛すぎるこの蕎麦を、毎年好んで食べにくる一人の男（松平健）がいた。いつしか二人の間に不思議な絆が生まれるが、やがて主は客の正体に気づく・・・。

【講評】：音 好宏　審査員
安定感のあるしっかりとした作りの本格時代劇。
「鬼平犯科帳」のスピンものとして登場したシリーズだが、内容的には、一本立ちしたドラマの感さえある。往年の時代劇スターである松平健と、このところ、演技に円熟味を増した柄本明とのかけ合いは、大人のためのドラマとして、安心して楽しめる。
時代劇ファンが集う専門チャンネルが、そのファンの期待に応えて提供するオリジナルドラマでもあり、衛星専門チャンネルに相応しい作品として評価できる。また、地上放送のドラマ枠から、時代劇が消えていくなかで、時代劇専門チャンネルは、定期的に新作時代劇を作り続け、衛星放送アワードにも、毎年、オリジナル時代劇のエントリーを行っていることも、あわせて評価したい。