衛星放送協会

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9th 衛星放送協会オリジナル番組アワード

編成企画部門 最優秀賞

半世紀ぶりに奇跡の復活!「てなもんや三度笠」

時代劇専門チャンネル
(日本映画放送株式会社)
放送日時5週連続で毎週日曜21時に2話ずつ放送 10月4日(日)、10月11日(日)、10月18日(日)、10月25日(日)、11月1日(日)
最高視聴率64.8%を記録し、流行語「あたり前田のクラッカー」を生み出した国民的番組「てなもんや三度笠」が半世紀年ぶりに奇跡の復活!50年以上観ることのできなかった幻の映像を発掘し8話分を放送。さらに当時のディレクター・澤田隆治氏や出演者・山本リンダらが伝説の裏側を語る特別番組も放送。
当時観ていた人が楽しめる放送であると共に、日本のテレビ史的に貴重な映像・秘話を多くの人に届けることを目指した。

作品紹介

■最高視聴率64.8%
■「あたり前田のクラッカー」を生み出す
■主演の藤田まことはこの番組で国民的スターに
と数多くの伝説を残しながら、素材や権利の関係で半世紀にわたり再放送されなかった「てなもんや三度笠」を復活放送。
ザ・タイガース出演回や、ファンの間で伝説として語り継がれる回など、テレビ史的にも貴重な8話分の映像を発掘し放送することができた。特にスタジオで本物の火薬を使用した#255「上野の戦争」は圧巻。若きスターと制作者達による文字通り“命がけ”の1本だ。
さらに当時の出演者・山本リンダ、西川きよしらによる特別番組も放送。豪華スターの秘話や撮影裏話などここでしか聴けないエピソードも。
©朝日放送テレビ
作品動画

【審査員講評】

■株式会社ジュピターテレコム 商品企画本部 放送事業部 マガジン編成グループ 編集長 尾前 勝
特番を見てから本編を見ると、そこにテレビ創成期の方々の知恵と工夫と努力が垣間見られ、何倍も楽しめる編成となっている。特番でも語られていたが、編集なしの一発撮り…という驚くべき番組構成はまさに出演者とスタッフの真剣勝負…この時代の熱き想いが伝わってくる。「何もないが(工夫次第で)何でもできた時代」と「何でもあるが(規制により)不自由な現在」とどちらが良いか?を改めて考えさせられる編成企画でもあった。
■朝日新聞東京本社 文化くらし報道部 黒田 健朗
日本のテレビエンターテインメントの歴史を知る上でも、重要な「映像遺産」だ。半世紀ぶりの「復活」にこぎつけた、その努力や熱にまず敬意を表したい。さらに、当時の出演者や演出家が登場した特別番組では、CGなどがない時代にどのように番組が制作されていたのかが紹介されており、これも興味深かった。自分が生まれる30年も前に始まった番組であるはずなのに、一周回って新鮮ささえ感じた。
■スカパーJSAT株式会社 メディア事業部門 メディア事業部 コミュニケーションデザイン部 部長代行 兼 プロモーションチーム長 杉本 恵都子
心がワクワクする番組。当然CGも編集も無い時代のもの。なのに今見ても古くなくてむしろ面白い。
そう感じたのは、番組内に当時の撮影シーンをリアルに再現する企画があることにより、
制作者や出演者の番組作りへの創意工夫・情熱までビシビシと感じることができたから。
半世紀ぶりの復活というそもそも価値ある番組を、視聴者がより一層楽しめる・味わえるものに見事に昇華させたこの企画を評価します。
■読売新聞東京本社 編集局文化部 次長 村田 雅幸
まずは、様々な事情からずっと放送されることのなかった歴史的番組を復活させた努力に敬意を払いたい。そして、かつての出演者や制作者を招いた特番で、番組作りの裏側を明らかにした点も高く評価したい。たった3台のカメラで大人数の殺陣まで撮影していたことは驚きであり、他にも多くの場面に様々なアイデアが込められていたことがわかった。
面白いテレビ番組とは何か――。半世紀以上も前の番組の“発掘”が、現代のテレビ業界に問いかけるものは小さくないと感じた。
グランプリ
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編成企画部門 最優秀賞
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