衛星放送協会

衛星放送協会は、協会会員社が提供する
有料・多チャンネル放送の啓蒙、普及発展を推進する団体です。

13th 衛星放送協会オリジナル番組アワード

グランプリ

【番組部門(文化・教養)より】

ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM LIFE
ヴィクトリア・モデスタ
(バイオニック・ポップ・アーティスト)

WOWOWプライム
(株式会社WOWOW)
WOWOWと国際パラリンピック委員会の共同プロジェクトとして2016年にスタートし、25ヵ国40組の世界最高峰のパラアスリートに迫ってきたWHO I AMシリーズが、TOKYO2020の開催を経てリニューアル。アーティストやクリエイターなど、スポーツの枠を超えたラインナップが揃う新シリーズ「WHO I AM LIFE」を立ち上げた。多様な個性が放つ「これが自分だ!」という輝きを描く。その第一弾として、バイオニック・ポップ・アーティストのヴィクトリア・モデスタに密着。ファッション・アート・テクノロジーを組合せ、発信を続ける彼女の人生を通し、多様性を認め合う未来社会へ貢献することを目指した。

作品紹介

自身の義足をアートに変えて表現活動をするヴィクトリア・モデスタに密着するドキュメンタリー。出生時に左足神経が損傷しており、幼少期の多くを病院で過ごす。左足の切断を決断し、アートへの追求が始まる。ロンドンパラリンピック閉会式のパフォーマンスで注目を浴び、シンガー、モデル、クリエイティブディレクターなどその活動は多岐にわたる。キャリアを通じて障がい者の概念を覆し続ける彼女の2022年を追う。
©WOWOW WHO I AM PROJECT
作品動画

【審査員講評】 
ノンフィクション作家 吉岡 忍

左足に障害を持って生まれたヴィクトリア・モデスタ。子どものころからくり返し手術を受けるうちに、これは私の身体や魂への一方的な介入だと気づいた。15歳で左足を切断して以降、自分が自分の身体設計者になると決めた。背中を押してくれたのは、閉塞した社会のただなかで未来を切り開こうと試行錯誤していたアート、ファッション、音楽、テクノロジー、そして、仲良しの友人たちだった。以来、彼女は義足製作者やいろんな分野のアーティストの力を借りながら「バイオニック・ポップ・アーティスト」としての自分をつくり上げていく。本作品はモデスタへのインタビュー映像を軸に、その生い立ち、パラリンピック開会式でのワールドデビュー、ロンドン・ニューヨーク・ボストン・ロサンゼルス・東京・大阪などでの多彩な活動と、その折々での発見をスピーディー且つスタイリッシュに描いている。無重力飛行の体験から、宇宙では足が必要ないのだと気づくシーンなど、見ていて障害とは何だろうとあらためて考えさせられる。自己をつくる激しいほどの信念とそれをカッコよく実現していく姿は、さまざまに行悩み、足踏みしている映像制作者にとっても大きな励みになるだろう。何かから介入され、受け入れているばかりでは何も始まらない。さあ、飛びだせ!それが本作品からのメッセージである。
グランプリ
番組部門 最優秀賞

ドラマ

ドキュメンタリー

中継

文化・教養

バラエティ

ミニ番組

審査員奨励賞
中継

編成企画部門 最優秀賞
編成企画部門 審査員奨励賞
番宣部門 最優秀賞
CAB-J 賞
過去の衛星放送協会オリジナル番組アワード