衛星放送協会

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有料・多チャンネル放送の啓蒙、普及発展を推進する団体です。

13th 衛星放送協会オリジナル番組アワード

編成企画部門 最優秀賞

24時間まるごと 伊丹十三の映画4K

日本映画専門チャンネル(日本映画放送株式会社)
日本社会の抱える問題点を鋭く映し出し、知性と感性を遊び心で包んだ伊丹十三の映画たち。コロナや政治不信、分断が叫ばれる現在、世の中の伊丹映画への飢餓感を肌で感じる一方で、その作品群は伊丹プロダクションの強い意向で配信プラットフォームに一切出ていない。そんな中、全10作品の放送権の許諾を得ている当社が、世間の方々に向けて、どのような形で伊丹映画をお届けするのがベストなのか。その答えとして、全10作品の4Kデジタルリマスター化に着手。結果、月間最高視聴率、録画率など、様々な指標で最高の値を記録。多くの方々に、美しく鮮明な最高画質で伊丹映画をお愉しみいただくことができた。

作品紹介

伊丹プロダクションの全面的な協力のもと、伊丹十三監督の全10作品を4Kデジタルリマスター化し、オールメディア独占・TV初放送する一大プロジェクト。22年9月にスペインのサン・セバスティアン国際映画祭で「タンポポ」4Kが上映され、11月には台湾の台北金馬映画祭で全10作品の4K版が上映されるなど、伊丹作品に国際的な注目が集まる中、満を持して、全10作品の一挙放送を行った。
©伊丹プロダクション
作品動画

【審査員講評】

■株式会社 角川アスキー総合研究所 ビジネスプロデュース事業部 コンテンツ制作2部 部長  片岡 研
「この四半世紀ほど この国には、伊丹十三が足りな過ぎる。」というコピーにも表れている通り、伊丹作品の社会を見つめる目線は現代にこそ必要。そんな思いが伝わる編成だった。さらに素晴らしかったのは、全作を4Kデジタルリマスター化したこと。修復には多大な苦労があったと思うが、これにより古さを感じさせない鮮明な画質で人々に届けることが可能になった。「名作を未来に残す」という意味でも社会的な意義は大きく、高く評価したい。
■スカパーJSAT 株式会社 プラットフォーム編成部 シニアマネージャー  小川 博毅
最初に、「この四半世紀ほど この国には、伊丹十三が 足りな過ぎる。」のキャッチコピーに惹きつけられました。「ジェンダー差別」「宗教2世」「芸能界の性加害」などの、近年表面化している問題に対して「伊丹監督だったらどのような切り口で扱ったのか?」ということを確かめるのはもはや叶いませんが、今回の企画は「現代社会を生きる日本人に対する問題提起」という点で、意欲的な編成企画でした。
■JCOM 株式会社 放送事業部 マネージャー  難波 結花
何でも配信で見られる時代だからこそ「目利き」と「企画」が重要。時間が経っても決して色あせることのない伊丹十三作品を、4Kデジタルリマスター版で現代によみがえらせ、当時見ていた方には「なつかしさ」を、初めて作品に触れた方には「発見」を与えた意義は大きいと感じます。「オールメディア独占」で仕上げた事も、専門チャンネルの価値を高めました。視聴者層の高年齢化が進む中で、ワクワクさせ続ける事が私たちの使命だと、あらためて気付かされた企画です。
グランプリ
番組部門 最優秀賞

ドラマ

ドキュメンタリー

中継

文化・教養

バラエティ

ミニ番組

審査員奨励賞
中継

編成企画部門 最優秀賞
編成企画部門 審査員奨励賞
番宣部門 最優秀賞
CAB-J 賞
過去の衛星放送協会オリジナル番組アワード