MSC(海洋管理協議会)の活動は、温暖化の影響などで減少傾向にある海からの恵みの魚の乱獲や漁獲高の調整を行っている。その意義の一般認知度を上げるため、日本でのMSC認証「海のエコラベル」の実例を取材し、持続可能な自らが生活の範囲内で選択できる身近なSDGsアクションを訴求すること。
作品紹介
本部がロンドンのヒストリーチャンネルでも知っており、クライアントのHPでも公開していただき高い評価を得ました。最終的には新型コロナの影響で中止になりましたが、シンガポールのエコフェスでの放映も予定されました。
作品動画
【審査員講評】
衛星放送協会 副会長/CAB-J 会長 滝山 正夫
第4回目となった今年のCAB-J賞は、ドキュメンタリー番組を得意とする「ヒストリーチャンネル」の、「私たちの海を守るMSC『海のエコラベル』」が受賞しました。クライアントである海洋管理協議会(MSC)はロンドンで発足し、持続可能な漁業のため、資源管理や環境配慮への取組を証明する「水産エコラベル認証制度」の管理・促進している団体です。水産資源や環境に配慮し、適切に管理された持続可能な漁業に関する認証の啓蒙をアピールするミニ番組的な作りは、世界中のあらゆるシーンでサステナビリティ(持続可能性)が問われるようになっている今の時代に即した企画であり、社会的ニーズにも応えられた内容となっています。乱獲に対する問題提起と美しい映像は、海外に対してもアピールできる内容であり、専門性の高いCS/BSペイテレビ広告の利用拡大に新たな可能性を示してくれたと思います。