衛星放送協会

衛星放送協会は、協会会員社が提供する
有料・多チャンネル放送の啓蒙、普及発展を推進する団体です。

12th 衛星放送協会オリジナル番組アワード

編成企画部門 最優秀賞

連続グルメドラマ「#居酒屋新幹線」
マルチプロジェクト

チャンネル銀河・TBS系地上波(チャンネル銀河株式会社)
①地上波・CSブリッジ編成として、TBS/MBSは全8話。チャンネル銀河では続編のテレビ初 4話を入れた全12話で放送しCSの認知度向上に寄与。②講談社グルメ雑誌「おとなの週末」と連動。編集部おすすめドラマ/食材として、誌面露出と本誌ECサイトによる商品販売を実現。さらに楽天や地方酒屋のECと連動することで、すぐにお取り寄せできる展開に。③主演 眞島秀和氏のオフィシャルビジュアルで等身大パネルを制作し、ロケ場所に配置することで番組の宣伝と共に紹介した地域・食材に注目が集まるように地方自治体と連動し地方企業を応援。         

作品紹介

コロナ禍の旅行も外食も控えている状況下で『地方・黙食・テイクアウトグルメ』をキーワードにドラマを制作。IPを放送・配信(海外配信)・コミカライズ・イベント・ドラマ登場の食材/オリジナルグッズのEC展開・企業連動広告とマルチに事業を構想した。主人公が自分へのご褒美として誰にも遠慮せず、満足度高く楽しめる設定として、出張帰りに食べたいものを自分で仕入れ、楽しむ「居酒屋新幹線」としてコンセプトが誕生。さらにタイトルに#をつけ、劇中ではSNSでフォロワーが相席する演出から、放送中にリアルタイムでTwitterに投稿したところ視聴者からも投稿が相次ぎ日本トレンド入りを連続7回果たした。
©「#居酒屋新幹線」製作委員会・MBS
作品動画

【審査員講評】

■スカパーJSAT株式会社 カスタマーリレーション部 コミュニケーション設計チーム長 岡 浩紀
グルメ番組は数多ありますが、地上波とCSをつないだ放送のみならずTwitterなどSNSを活用した情報発信、ケーブル局も巻き込んだ多種多彩な企画となっていました。番組で紹介した商品を地方のアンテナショップで販売するなどのクロスプロモーションが秀逸でした。放送した内容はグルメ情報だけでなく、観光・文化の発信にも寄与されており、現地に行ってみたいという「新たな発見」を想起させる編成になったことも、今後のコロナ禍明けをイメージさせるうえで視聴者にワクワク感を演出できたと思います。「居酒屋新幹線」という番組タイトルにあるように、新幹線という移動手段で「楽しみ方」を企画したのも斬新でした。
■JCOM 株式会社 放送事業部 コミュニケーショングループ マネージャー 尾前 勝
コロナ禍にあり、リアルな旅グルメが恋しい中での秀逸な番組。まずタイトルからして「『#居酒屋新感線』って何?」と思わせるところが良い。また番組自体もわかりやすい定型フォーマット(出張⇒帰りにご当地グルメをテイクアウト⇒新幹線の中でいただく)を編み出したことが安心感を生み、(それこそ番組で紹介したお酒と肴でも楽しみながら)気軽に見られて癒される番組となっている。しかしその裏では地上波との連携、番組内演出を含めたSNSの活用、物販をからめた地方創生の取り組み、ひいてはカトラリーセットの販売まで事業展開が緻密に計算されていて、今回の東北編だけでなく、次のエリアでの展開も期待したくなる編成企画であった。
■株式会社 角川アスキー総合研究所 ビジネスプロデュース事業部 コンテンツ制作2部 部長 片岡 研
世の中に情報やコンテンツが溢れかえっている現在。良い番組を「制作する」ことはもちろん大事だが、視聴者に「届ける」ための努力や工夫もより一層重要となってきている。本作はその「届ける」仕掛けが、良い形で企画・実行できた好例と言えよう。SNSや地上波との連動、通販やコミック化など、さまざまなメディアミックスで話題作りができた。出張帰りの新幹線で、出張先の名物や酒を楽しむ。ストーリー的にはただそれだけなのだが、あらゆる面で制限されがちなコロナ禍ではそれすらも「リアリティのある贅沢」に感じ、憧れの気持ちでつい見入ってしまう。そんな時代の空気感をうまく捉えた企画だからこそ、ヒットにつながったのだと思う。
グランプリ
番組部門 最優秀賞

ドラマ

ドキュメンタリー

中継

文化・教養

バラエティ

ミニ番組

審査員奨励賞
ドキュメンタリー

編成企画部門 最優秀賞
番宣部門 最優秀賞
CAB-J 賞
特別表彰
過去の衛星放送協会オリジナル番組アワード