衛星放送協会

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9th 衛星放送協会オリジナル番組アワード

番組部門 ドキュメンタリー 最優秀賞

BS1スペシャル「ボルトとダシャ マンホールチルドレン 20年の軌跡」

NHK BS1
(日本放送協会)
再放送日時 7/18(木)午後6:00~6:50(前編)、7:00~7:49(後編)
8/30(金)午前1:45~2:35(前編)、2:35~3:24(後編)
マンホールで必死に生きていた当時の少年たちはどう生き抜き、そして今、なにをしているのか?その問いに愚直に向き合い続けた20年。海外の、しかも貧困にあえぐ市井の人物達を、20年もの長期にわたって取材し続けたというのは、放送史の中でも稀有のことであろう。希望と絶望とのはざまで翻弄されながら、懸命に生き抜く親友二人の姿。そこから浮かび上がったのは、「生きる」とはいったい何か、という普遍的な命題である。

作品紹介

高層ビルが立ち並び、急激な経済成長を遂げるモンゴル・ウランバートル。その片隅で、貧困から這い上がろうともがき続ける二人の男がいる。ボルト33歳、ダシャ34歳。二人はかつて、マンホールの穴に潜りギリギリの生活を送る「マンホールチルドレン」だった。取材チームは20年前からずっと二人にカメラを向けてきた。助け合い懸命に生きていた幼き親友同士。その後、マンホールから脱出を果たし一度は家を建てたものの、ある女性を巡り二人は仲たがい。生活も荒み、再びマンホールへと転落。彼らは今どこで何をしているのか。その姿を密着ドキュメント。再び絆を取り戻した二人が、ようやく見つけた一筋の光とは?二人の20年を見つめる。
NHK
作品動画

【審査員講評】 
放送作家 石井 彰

マイナス30度極寒の地モンゴル。親に捨てられた子どもたちがマンホールの中で自分たちの力だけで生活していた。当時13歳と14歳だったマンホールチルドレンを、20年間にもたって取材し続けたたいへんな労作。波乱にみちた彼らの友情と別離そして再会を、ある距離感を持ちながら必死に見つめ続けた貴重な記録。貧困の中でさまよい傷つき、それでも必死に生き抜いていく逞しさを静かに伝えています。20年間の膨大な記録を、ただ時間を追って並べるのではなく前後編に再構成した手法が見事。あまりにも酷薄な彼らの人生を、ひりひりしたつらい想いを持ちながら、それでも見届けたいと視聴者に思わせる、熱を感じる素晴らしい番組です。
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