衛星放送協会

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9th 衛星放送協会オリジナル番組アワード

番組部門 ドラマ 最優秀賞

連続ドラマW パンドラⅣ AI戦争

WOWOWプライム
(株式会社WOWOW)
再放送日時 10月予定
「パンドラ」シリーズは世紀の発明を巡る人々のドラマをリアリティをもって描きだしたシリーズだ。これまでがんの特効薬、遺伝子組み換え食品、自殺防止治療法、クローン人間といった難しい題材に挑戦してきた。5作品目となる今作のテーマは“AI(人工知能)”。 AIを社会的側面から捉え、井上由美子オリジナル脚本で制作した本作。まだ誰も知り得ない未来を描き、現代が抱える問題を提起する意義深い作品となった。

作品紹介

医学界を根底から覆す画期的な医療用AIを医学者・鈴木哲郎(向井理)が開発。この世紀の発明から物語は始まる。医療用AIは、医師が行なうよりも短時間で正確な診断を可能にした。人間よりも優れる面を多く持つAIに、人々が困惑し、脅威を感じ始める。それは、これまで無条件に崇められてきた医師も例外ではなかった。現実に、社会に広く浸透しているAI。将来人間はAIに職を奪われていくのか、あるいは、共存するパートナーとなるのか。医療用AIという世紀の発明によって、開発者、実業家、医師、政治家、弁護士、記者・・・様々な人間の思惑が交錯する。果たして、開発者である鈴木哲郎が出した答えとは―。
©WOWOW
作品動画

【審査員講評】 
東京新聞社会部記者 宮崎美紀子

シリーズ誕生から十年たち、改めて「パンドラ」というタイトルは秀逸だったと思う。現実ではないが全くの絵空事でもない「人々に利益をもたらすもの」を取り上げてきたシリーズの最新作は「AI医療」。過去作よりも近くにありそうな「未来」だ。主人公の言葉を借りれば「あきれるほど不完全」な人間を補完する〝絶対に間違えない〟AIの登場が医療、政治経済、法曹、報道に関わる人々を惑わすさまは、まさにパンドラの箱を開けたようだ。結論の科学的根拠に異論も出たが、思わず続きが見たくなる物語の力が勝った。一見冷血で無愛想だが、実は暑苦しいまでに熱く、意外と同僚思いの主人公・鈴木の人物像も良かった。新聞記者・刀根川の再登場はシリーズのファンの心をくすぐった。パンドラは衛星放送のドラマの金字塔だ。これまでの功績にも拍手を送りたい。 
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