リオ五輪でのメダル獲得以降、若手の活躍で人気が高まる日本の卓球。強さの秘密を歴史を交えてたどる、ドラマとドキュメンタリーを融合した新感覚のハイブリッドなエンタメ・スポーツ番組!舞台は弱小新聞社、でんでん演じるベテランデスク、傳谷英理香演じる新人記者を狂言回しに、“ミスター卓球”と言われた荻村伊智朗の足跡をたどり卓球ニッポンの源流が分かる。水谷隼らトップ選手も登場!卓球が100倍面白くなる!
作品紹介
リオ五輪の男女メダル獲得以降、若手の活躍で人気が高まる日本の卓球。しかし日本は突然強くなったのではない。1950~60年代、日本は世界のトップを走る卓球強国だった。立役者は荻村伊智朗。日本だけでなく世界の卓球に革命を起こし、卓球を世界スポーツに引き上げた人物。その後、日本卓球は長い停滞期に入るが、荻村の教えを引き継いだ人々により、新たな黄金期を迎えていく。小学生以下の大会開催によるタレント発掘、2002年に始まった若手の海外留学などの日本を再び強くした試みや、ピンポン外交との関わりなど「世界スポーツ」として特別な存在だった卓球史を魅力的に徹底取材!2020年に向けた戦いの全貌に迫る。
NHK
作品動画
【審査員講評】
上智大学 文学部新聞学科教授 音 好宏
2020年の東京オリンピックで、メダルが期待される種目の一つである卓球に光をあて、戦後日本の卓球史を、記録映像のみならず、再現ドラマも交えながら振り返るスポーツ・バラエティ。
いまでこそ世界の先頭グループに位置する日本の卓球界だが、卓球技術の世界潮流に追いつけず、若手育成を海外に託すなど、数々の苦難も経験してきた。元日本代表選手で、ITTF(世界卓球連盟)の会長をも務め、「ミスター卓球」と呼ばれた荻村伊智朗の足跡とその卓球思想を辿ることで、単なる卓球史のみならず、戦後日本社会の断面をも射程に入れた作品となっており、高く評価できる。